桜の季節その一 令和二年卯月七日(大安)
例年よりも早く出世稲荷神社境内の桜がほころんで来ました。
意外に知られていませんが、境内には桜が三本あります。
一番目立つのは社殿北側の通称北門の横にある八重桜です。
正確な樹齢はわかりませんが、おそらく60年くらいではないかと思われます。
昔は、大根島(松江市八束町)から「島のおばさん」と呼ばれる人々が背負子に野菜や花・苗木を
持って来てくださっていました。境内の桜は、島のおばさんから購入したと聞いたことがあります。
神社側としては何も手入れもせずですが、すくすくと成長して参拝者の方々を癒してくれています。
実は、「さくら」の「さ」は神様を表していて「くら」はそこにおわします(いらっしゃいます)の
意味なんです。
神様がいらっしゃる木の下で、飲食をすると神様のお力をいただけるとも言われています。
日本人が桜が好きな理由・花見が好きな理由も意味を考えると納得できるますね(笑)
疫病(新型コロナ)で、大勢が集まっての大宴会は出来なくても、桜の下でそっと木に手を当てて、
「今年も咲いてくれてありがとう」と心の中で思ってみてはいかがでしょう?
衛生上問題無い食べ物・飲み物を桜の木の下で一口だけ召し上がることで神様のお力をいただき、
パワーアップできるかもしれません。何より自粛ムードの中、自然に触れることで、気持ちをリフレッシュ
出来ますね。
出世稲荷神社境内の三本の桜。 探してみてはいかがでしょうか?